治療準備の兼ね合いから、事前の「電話確認」をお願いしております。
神経の無い歯(失活歯)が持つ全身リスク
虫歯などで神経を抜いた歯、または過去に根管治療を受けた歯(失活歯)は、血管や神経が失われているため、体内の免疫システムが届きません。このため、歯の内部の象牙細管に細菌が増殖し、毒素(揮発性硫黄化合物など)を発生させることがあります。
これらの毒素は、血液やリンパを通じて全身を巡り、ミトコンドリアの働きを阻害したり、慢性的な炎症を引き起こしたりする原因になると考えられています。
OROTOX検査が必要な方
- 過去に根管治療を受けた歯がある方
- 歯科的に問題がないと言われたが、なんとなく歯の違和感が続く方
- 原因不明の慢性疾患や自己免疫疾患をお持ちの方
- 将来的な健康リスクを最小限に抑えたい方
- その失活歯を「抜歯すべきか、残すべきか」の判断に迷っている方
OROTOX検査(オロトックステスト)の概要
OROTOX検査は、失活歯の周囲の歯周ポケットの分泌液を採取し、その中の揮発性硫黄化合物(毒素)のレベルを測定する検査です。これにより、目に見えない歯の毒素リスクを数値化できます。
科学的な根拠に基づく診断
検査結果は0〜3の4段階で表示され、毒素産生菌の感染度や全身への影響リスクを客観的に評価できます。特にレベルが高い場合は、再根管治療や、全身の健康を守るための**抜歯**も選択肢として検討する必要があります。
数分で迅速に判定可能
検査は数分で完了し、迅速に結果が得られます。レントゲンや歯科的な視診では分からなかった「歯の病巣リスク」を早期に発見し、全身の健康を蝕む前に対応することが可能になります。
検査の流れと治療への活かし方
- カウンセリング・問診:全身疾患の有無、失活歯の場所と治療歴を確認します。
- 毒素サンプルの採取:専用のペーパーポイントを失活歯の歯周ポケット内に挿入し、分泌液を採取します。(痛みはほとんどありません)
- 試薬との反応・判定:採取したサンプルを試薬と混ぜ、色の変化によって毒素レベル(0~3)を判定します。
- 結果説明・治療提案:検査結果に基づき、毒素レベルを分かりやすくご説明します。レベルに応じて、「再根管治療」「経過観察」「抜歯による毒素源の除去」などの治療計画をご提案します。
【重要】検査の目的
この検査は、「全身の健康のためにその歯を残すべきか、抜歯すべきか」を判断するための科学的な根拠を得ることを目的としています。「何がなんでも歯を残す」ことが、結果的に全身の健康を損なう場合があるという考え方に基づいています。
OROTOX検査の費用(自由診療)
OROTOX検査は、保険適用外の自由診療となります。費用は以下の通りです。
検査内容 | 費用(1歯あたり・税込) |
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OROTOX(オロトックス)検査 | 【準備中】 11,000円〜22,000円(1歯あたり) |
※検査費用詳細はお問い合わせください。
お問い合わせ・予約
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